女性器よりも自分の手の方が気持ちいいってありえるの?
突然ですがあなたは遅漏(ちろう)という言葉を聞いて、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。
「セックスが強い男の必須条件であり代名詞」
「毎回女性を絶頂に導くことが可能な絶倫男」
上記のように、どちらかというとポジティブな印象をお持ちの方もきっと多いはず。特に自分が早漏気味だという自覚がおありの男性陣にとっては、嫉妬やうらやましさから余計にこうした感想を抱いてしまう傾向があるようです。
ただしこのページで取り上げる遅漏とは、自慰行為ではイケるけど女性とのセックスでは射精がなかなかできない症状のことを指しています。
つまりAV見ながら手でシコれば最高のオーガズムを得られるのに、オマンコに挿入しても興奮と快感が高まりきらず、絶頂に達することが極めて難しくなった男の話なんですね。
元々は自慰でも性交でも自由自在に射精できていたはずが、ある日を境に手淫でしか感じられなくなってしまう。
そんな悪夢のような状態に何故おちいってしまったのか。
また今は正常なあなたや管理人hamaにも、同じような症状にかかってしまう恐れはあるのか。
そのあたりの真相を中心に遅漏についてわかりやすくガッツリと解説していきたいと思いますので、遅漏にお悩みの方はもちろん現時点では早漏やノーマルな方も是非参考にしてみて下さい。
遅漏の定義と意味を知っておこう
原因の特定や改善・治療方法といった本題に入る前に、まずはテーマである「遅漏」についてはっきりとした定義を与えておきましょう。
ズバリ一言で述べるなら、「マスターベーションではすぐイケるのに、セックスだと射精までの時間が極端に長くなってしまう症状」のこと。
ここでのポイントは主に2つで、オナニーとセックスでスタートから絶頂までの時間に大きな開きがあるというのが1つ。
そしてなかなかイケないけれども、時間さえかければ何とかフィニッシュはできるというのが2つ目です。
つまり性交における射精自体が不可能になったのではないということ。セックスで全く発射できないとなると、膣内射精障害というより重度な病気を疑うことになってしまうのです。
要は射精のコントロールが著しく困難になってしまった状態なんですね。その意味では軽い性的刺激にすらドピュッと暴発してしまう早漏も、根っこの部分では同じと言えるかもしれません。
遅漏の原因はオナニー時のシコり方が間違っているから?
セックスでなかなか精子を発射できないタイプの遅漏では、多くの場合その人のオナニーの仕方に原因があるといわれています。
もっと具体的に言うと、シコっている時にチンコを握る手の握力の強さ。
エロサイトなんかを見ながらオナニーしていると、知らず知らずのうちにギューッと強くムスコを握っていたという経験は誰にでもあるはず。特に若い時の自慰行為なんて勢いと興奮にまかせてやるものですから、自然と強い刺激を求めてグリップも強力になっていくことでしょう。
ただしここで注意しなくてはならないのが、そもそも女性の膣圧と比較した場合に男性の普段の握力の方が遥かに勝っているという事実。そのうえ更に力を入れて握ったりなんかしたら、オマンコとの圧力の格差は開いていく一方なのです。
こうして普段のマスターベーションで強烈な刺激に慣れきってしまった男性が、いざ女性とセックスした時にどういう事態におちいってしまうかは言わずもがな。
そう、「締め付けが弱くて何だか気持ち良くない」と、本来は男性にとって天国であるはずのオマンコに対して物足りなさすら感じてしまうのです。
成人男性の欠かせないルーティーンであるからこそ、逆に間違ったクセや習慣が付きやすいのもオナニーの特徴の1つですね。ちなみに膣内より強い刺激を与えることで遅漏に陥ったものを、鈍麻性遅漏(どんませいちろう)と呼ぶこともあわせて覚えておきましょう。
ムラムラしてくると手の動きがパワフルになったり、元から人より握力が強めという怪力自慢のあなた。次回のオナニーではペニスをしごく手の強さを、意識的にちょっと抑えめにしながら一人エッチタイムを楽しむことをオススメします。
鈍麻性遅漏を改善するための3つのマスターベーション法とは
間違ったオナニー習慣によって形成された遅漏を治すためには、その原因となった自慰行為そのものを正していく必要があります。
そこで正しいオナニー法へと矯正していく段階として、以下の3つの手法が世界的に有名かつ有効性が認められています。
・弱い握力によるスラスト運動
・コンドーム・マス法
・射精コントロール法
順番に見ていきましょう。
弱い握力によるスラスト運動
文字通り低い握力で行う自慰行為のこと。女性の膣内よりも遥かに強い圧力に慣れきってしまった方は、根気強く低刺激での射精を体得していくことが必要なのです。
ポイントとしては、実際の性行為(女性器)と同程度の刺激でペニスをしごいていくのですが・・・ちょっと抽象的すぎるので、意識するべき要点をあげておきましょう。
・ペニスと身体の軸の角度をなるべく垂直に近づける
・握力の強さは生卵を握る時のイメージを持つ
・陰茎をしごくスピードはセックスのピストンと同程度に
・足はピーンと伸ばさず曲げた状態に
・いわゆるノーマルなAVをオカズにする
・自慰の間隔を最低1日以上は空けるようにする
実はこれらは医学的にも適切な自慰行為の手法であるとされています。つまり遅漏にお悩み中でこの条件に物足りなさを感じるならば、あなたのオナニー方法に問題があるということ。
特にエロサイト鑑賞中に興奮で我を忘れてしまうタイプの方は、本来のオナニーがいかにデリケートな行為なのかを今一度頭に置いておきましょう。
コンドーム・マス法
最も手軽な避妊具であるコンドームと、潤滑剤のローションを使った遅漏の改善方法です。
こちらは重度な遅漏にあたる膣内射精障害や、コンドーム装着を原因とするED(勃起不全)の克服にも用いられる治療法。まずは上記の2つのグッズを準備して、以下の手順に従って自慰行為を行ってください。
①コンドームを開封し内側に少量のローションを入れる
②勃起したペニスに①のコンドームを装着する
③柔らかいグリップで優しく陰茎をしごく
この手法のポイントは手の握力ではなく、あくまでローションのぬめりによる摩擦力でペニスを刺激することです。
潤滑剤でなじませたコンドームの内部は、いわば疑似的な女性器のようなもの。ヌルヌルなオマンコに挿入している場面を想像しながら、ソフトにこすり続けることが大切です。
もしも刺激が足りないと感じるのであれば、それこそ過去のオナニーが間違っていた証拠。コンドーム・マス法に慣れて自由にイクことができるようになれば、実際のセックスでも膣内射精の可能性が期待できるのです。
射精コントロール法
射精コントロールのトレーニングは、遅漏とは正反対の早漏改善に用いられる治療法の一つ。ただし自分の思うままに射精のタイミングをコントロールすることは、遅漏の克服にも一定の効果を発揮するのです。
この射精コントロールの習得に有効なのが、以下で解説する「セマンズ法」と「スクイーズ法」の2つ。
■セマンズ法
パートナーと2人で行う射精コントロール習得法。まず女性が手コキによる陰茎への刺激を行い、イキそうになったら中止してもらいます。そしてこれを4回繰り返し、4回目で射精します。
慣れてきたら手ではなく女性の膣で同様の手順を踏みましょう。いずれも3回我慢した後4回目で射精するのがポイントで、①女性上位②側臥位③正常位の順に膣内性交渉をクリアしていきます。
またいずれの体位でも、1~3回目まではなるべく男性は動かず女性主導で行うのも重要。4回目の射精時のみ、男が動いてピストンすることが可能となります。
■スクイーズ法
セマンズ法と大体は同じですが、比較した時の大きな違いは絶頂感の抑え方。セマンズ法が刺激を止めることで自然に絶頂感のおさまりを待つのに対し、スクイーズ法はより積極的に射精感を遮断します。
その方法は名前通りのスクイーズ。日本語に翻訳すると「ギュッと握る」とか「きつく抱く」という意味のスクイーズ(squeeze)ですが、親指を尿道側・人差し指と中指を反対の亀頭側に当てて圧迫します。
この状態で深呼吸をするなどして、性的な高まりを鎮めるというワケですね。
どちらも彼女や奥様の協力は必要ですが、世界的に効果が実証されている射精コントロールの習得法です。通院や器具代といった費用もかかりませんので、パートナーの同意さえ得られるなら試してみる価値は十分にあるといえるでしょう。